この度、日本デザインコミッティーでは、第795回デザインギャラリー1953企画展として、「開化堂150年 ~変わらないまま変わっていく~」を開催いたします。
日本で最も古い歴史を持つ手作り茶筒の老舗「開化堂」。本展では、その150年の歩みを「過去」「現在」「未来」の三部構成でご紹介します。
緑青の銅板が歴史を物語る6代目以前の「過去」の茶筒、創業150年にちなみ150本が並ぶ圧巻の「現在」、そして新たな可能性を秘めた「未来」の品々。
時代を映す茶筒を通して、受け継がれる技術と素材へのこだわりを、瀧本幹也氏の写真とともに展観します。
「言葉ではないもので伝える挑戦」という当主の思いが込められた本展は、変わらない本質と変わりゆく形、その両方を感じていただく試みです。世代を超えて受け継がれるものづくりの精神と、開化堂の未来へのまなざしを、ぜひご高覧ください。
展覧会担当 川上元美からのメッセージ
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- 「日常性への共感と、手間暇かけたもの作り」が支える京都開化堂の茶筒。
文明開化と共にもたらされた鉄と錫の新素材ブリキを用いた茶筒製作が始まり、6代目八木隆裕が継いで今年150周年を迎えるという。戦後の荒波を潜り抜け、もの作りの原点である使い心地の良い丹念な手づくりヘの拘りと、日々を丁寧に暮らしたい人々の拘りに愛され続ける逸品たち。
- 「日常性への共感と、手間暇かけたもの作り」が支える京都開化堂の茶筒。
展覧会概略
- タイトル:第795回デザインギャラリー1953企画展「開化堂150年 ~変わらないまま、変わっていく〜」
- 会期:2025年9月17日(水)―11月3日(祝・月) 最終日午後5時閉場・入場無料
※営業日・営業時間の詳細は、松屋ウェブサイトをご覧ください - 会場;松屋銀座7階・デザインギャラリー1953
〒104-8130東京都中央区銀座3-6-1 電話03-3567-1211(代表) - 主催:日本デザインコミッティー
- 協賛:株式会社開化堂
- 協力:瀧本幹也写真事務所、村山圭
- 展覧会担当:川上元美
開化堂:
- 1875年(明治8年)に京都で創業された、日本最古の手作り茶筒専門店。銅・真鍮・ブリキを用いた高い気密性と美しいデザインが特徴で、130以上の工程を経て職人が一つひとつ手作業で仕上げています。伝統技術を守りつつ、現代のライフスタイルに合った商品も展開しています。
関連物販
開化堂150周年記念商品販売会
- 松屋銀座・7階デザインコレクションイベントスペース
9月17日(火)〜30日(火) ※最終日午後6時閉場期間限定商品などの販売をいたします。
・150周年記念キャラクター「Blik!(ブリック)くん」のグッズ
・かつて好評をいただいた茶筒を当時のままに復刻した「復刻缶」
・九谷焼・上出長右衛門窯の上出惠悟氏デザインによる限定刻印缶「茶筒 百五十年」
・イタリア・ミラノとのご縁から生まれた150周年記念の書籍
関連イベント
Kaikado Café 期間限定出店
- 松屋銀座・7階特別室
- 9月17日(火)〜23日(火) ※最終日午後6時閉場
2016年にオープンした「Kaikado Café」が期間限定で出店します。
自家焙煎のコーヒーKaikado Roasteryや、お茶、お菓子をご用意しています。